航空機市場20年で300兆円に急拡大!航空機最新機に置換えラッシュ!燃料高騰が引き金、日本の省エネ技術が下支え
仏エアバス社予測:新興地域で輸送量増加、2万8,000機のニーズ
航空機メーカー大手の仏エアバス社は9月4日、平成24年から43年までの新造旅客機と貨物機の市場を予測した「グローバル・フォーキャスト」を発表。今後20年で旅客輸送量は、年間4.7%づつ増加し世界の旅客機は10%増加し、貨物機数は現在の約2倍と予測。平成43年までに約2万8,200機、金額で約4兆ドル(約312兆円)市場になると予測しました。
輸送量増加の半分以上は新興経済地域でのニーズで、大都市の数は今後20年で2倍以上の92都市に増加。航空輸送の9割以上が大都市を結ぶか経由するとみています。
米ボーイング社予測:中国への新造機の増加で3万4,000機のニーズ
一方、米ボーイング社も9月5日に新造機の予測を発表し、今後20年で3万4,000機、4.5兆円(約351兆円)の新造機ニーズがあると予測。特に中国の民間機市場では、5,260機の新造機が必要になるとし、金額で6,700億ドル(約52兆2,600億円)市場となり、米国に次いで世界2番目の民間機市場になると予測しました。
同社は、中国市場で事業を開始して今年で40年目。中国で運航されている民間ジェット機の5割以上がボーイング機。中国の新造機ニーズは、75%以上が新造機であり、既存機の置き換えでないことが高い成長を裏付けます。
ジェット機増産で日本製部品もニーズ拡大
エアバスやボーイングの予測による増産計画は、日本の航空産業にも波及が見込まれ、すそ野を広げるためにも重要な局面を迎えます。次世代旅客機のボーイング787の機体の3割以上が日本企業が供給する部品。増産体制への生産計画や部品の開発、人材の育成など飛躍へと繋げるか鍵となります。
航空機産業のニーズ拡大は、急激な原油高に伴う航空燃料の高騰があげられ、各航空会社とも現在運航する燃費効率の悪い旧型機を退役させ、高燃費性能の新型機に置き換えたいニーズがあります。燃費向上へ炭素繊維の機体など日本の技術でニーズを取り組むチャンスです。
三菱小型ジェットMRJ:納入遅れるものの顧客の期待は高いまま
地域間を結ぶ小型ジェット機クラスでは、燃費効率の悪い50人乗りを退役させ、61〜99人乗りに置き換える動きが出始めています。米国内では今後2~3年以内に400~500機の置き換えニーズがあり、すでに米地域航空のスカイウエストが三菱航空のMRJを100機発注しています。
国産初の小型ジェット旅客機MRJは、現在受注機数は230機あるものの納入が1年半遅れています。しかしながら燃費性能や低騒音など優れた機能を持つMRJに対する顧客の期待は依然高いまま。日本の高い技術はまだまだ世界のトップを維持しています。
[2012.9.14]
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