中小企業向け無担保融資を支援!地域金融機関CLOを発行
証券化手法を活用、3年連続規模は拡大
政府系の金融機関である日本政策金融公庫は3月16日、地域経済活性化の役割を果たす中小企業へ無担保で貸付けを裏付けとするCLO(Collateralized Loan Obligation:貸付債権担保証券)を発行。このCLOは、地域の金融機関や日本政策金融公庫及び機関投資家による証券化手法を活用した連携商品で、平成28年から3年連続で組成されています。
組成の規模は、貸付債権額ベースで270.30億円、貸付社数ベースで1,095社、参加金融機関数ベースで22機関と平成28年から貸付債権額や貸付社、参加金融機関ともに年々増加してきています。
CLOのメリットとは
CLOとは、ローン担保証券のことで資産担保保証の一種で、金融機関が企業向けに貸出を行なっています。貸付債権を証券化した商品で、ローンに元利金を担保に債権が発行されます。

CLOのメリットは、より機動的に資金を調達することが可能で、もともと流動性の少ない貸出資産をローンから市場性の高い債権に変えることができます。
CLOのほか、貸付債権・公社債で構成される場合はCDO(Collateralized Debt Obligation)、公社債のみで構成される場合はCBO(Collateralized Bond Obligation)があります。
CLOニーズが高まる理由とは
貸付債権額や貸付社、参加金融機関が増加傾向にあるのは、CLOが担保に依存しない貸付メニューとして地域の金融機関の利用ニーズが高まっていることや、運用難の環境の中、相応の利回りを確保できる商品として機関投資家の投資ニーズが高まっていることが要因となっています。
日銀によるゼロ金利政策は維持されたまま、平成28年には民間の銀行など金融機関が日銀に持つ当座預金の準備預金金利をマイナスにする金融政策も実施しています。
シンセティック型のCLO
3月16日発行したCLOは、シンセティック型と呼ばれ、証券化対象の貸付債権を譲渡することなくCDS(Credit Default Swap)契約によって貸付債権の信用リスクのみSPC(Special Purpose Company:特別目的会社)に移転させ、証券化を行う方法です。
日本政策金融公庫では、国の政策金融機関として今後も証券化手法を活用し、地域の金融機関による中小企業への無担保資金の円滑な供給を支援するとしています。
地方の活性化に中小企業の新たな資金調達法としてCLOの活用が期待されます。
●関連記事:「自治体の大規模複合施設、リースバック契約で資金調達!借金返済やJR複線化、駅のバリアフリー化に活用」[2017.10.25配信]
[2018.3.26]
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